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Firefox 36 アドオン互換性情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 36 の翻訳です]

Firefox 36 が 2 月 24 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 36 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 36 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。

一般

XPCOM

ラッパー

クローム JS オブジェクトがコンテンツ JS オブジェクトとやりとりする場合に必ず適用される 様々なラッパー があります。これらは、悪意のある、あるいは不適切な動作をするコンテンツコードから特権付きコードを保護するために提供されています。以下のバグの中で、クロームコードとコンテンツコードの予期せぬ問題につながりかねないラッパーの一部機能が削除されました。ただ、Firefox のマルチプロセス化が迫っている ことを頭に入れておくべきで、つまりいずれにしてもコードに変更を加える必要が出てきます (一部のラッパーは引き続き関わってきますが、まれなはずです)。

この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 36 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。

AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 は 1、2 週間以内に行われますので、AMO に Firefox 35 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。

Firefox 35 アドオン互換性情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 35 の翻訳です]

Firefox 35 が 1 月 13 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 35 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 35 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。

一般

新機能

この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 35 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。

AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 はまもなく行われますので、AMO に Firefox 34 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。

新しい検索 UI が Firefox 34 に反映されます

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 New search UI coming in Firefox 34 の翻訳です]

更新: この変更は当初一部のユーザしか目にしないようですので、何か変更を加える場合は後方互換性に留意してください。

検索 UI が刷新され、(少なくとも米国地域のみで) Firefox 34 に反映されます。この変更は、ごく最近発表された特定地域での既定検索プロバイダ切り替えに関連していたため、Firefox 34 ベータサイクルの後半で投入されることになりました。

残念ながら、これは一部のアドオンやテーマに影響するようです。アドオンで検索 UI 内のコンテンツにオーバーレイしたり、その挙動を変更したりしている場合、最新のベータ版 でテストすることを強く推奨します (この変更は今のところ米国向け英語版のみに含まれているようです)。この問題に関する互換性の更新を用意して審査に出したら、IRC チャンネル (#amo-editors) か amo-editors メーリングリストでお知らせください。

これによってあなたのアドオンが影響を受けた場合はコメント欄でお知らせください。

Firefox 34 アドオン互換性情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 34 の翻訳です]

Firefox 34 が 11 月 25 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 34 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 34 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。

一般

XPCOM

新機能

この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 34 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。

AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 はまもなく行われますので、AMO に Firefox 33 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。

Firefox 33.1 アドオン互換性情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Firefox 33.1 compatibility の翻訳です]

昨日の Firefox 10 周年記念の一環として、Mozilla は Firefox の新しい特別版、バージョン 33.1 をリリースしました。これはサプライズとして企画されたものだったので、他の機能と同じようにリリースサイクルに乗らず、結果的に一部のアドオンが予期せず動かなくなるという問題が発生してしまいました。

新しい「忘れる」ボタン

ツールバーパレットに新しいボタンが追加されています。これは初期設定ではツールバー上にありませんが、カスタマイズモードに入ると見つけることができます。予期せぬボタンの追加は完全テーマを壊す可能性があり、今回の場合も例外ではありませんでした。解決策は、テーマを更新してこの新しいボタンに対応してください。

バイナリ XPCOM とバージョン番号

バイナリ XPCOM は古い技術で、近いうちにアドオンから廃止できればと考えています。JS ctypes やそれ以外の純粋な JavaScript 実装が代替策となります。アドオンにおける現行のバイナリ XPCOM 対応はよく言っても不格好であり、開発者は Firefox の新しいメジャーバージョンが出るたびにコンポーネントを再ビルドしなくてはなりません。

33.1 のリリース後、一部のアドオンが chrome.manifest ファイル内で次のような記述をしていることが分かりました。

interfaces components/component33.xpt appversion=33.0 appversion=33.0.1 appversion=33.0.2 appversion=33.0.3 ...

これは、Firefox のバージョンごとにどのコンポーネントを読み込む必要があるかという宣言で、こうすれば Firefox の様々なバージョン向けにビルドされたコンポーネントを同じアドオンパッケージに含めることが可能です。しかし 33.1 については考慮されていないため、このままではコンポーネントが読み込まれません。この場合の最も簡単な解決策は、33.1 をこのリストに追加するだけです (33.1 は通常の 33 ブランチとバイナリ互換です)。バイナリ XPCOM の廃止前にこれ以上のサプライズリリースはないはずですので、現時点でより確実な解決策が必要とは思いません。

ごめんなさい!

土壇場で開発者の皆さんに迷惑をかけたことは申し訳なく思いますが、おそらく修正は簡単で、アドオンの更新を即座に用意して、ほとんどのユーザに影響を与えないよう対応してもらうことは可能かと思います。アドオンを AMO に登録している場合は、あなたの互換性更新を優先的に審査しますので、amo-editors メーリングリストか直接私 [Jorge Villalobos] まで気軽にご連絡ください。

Firefox 33 アドオン互換性情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 33 の翻訳です]

Firefox 33 が 10 月 14 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 33 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 33 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。

一般

XPCOM

新機能

  • Electrolysis と互換性のあるアドオンのための項目が install.rdf へ追加されましたmultiprocessCompatible フラグinstall.rdf へ追加され、そのアドオンが互換性確保機能を使用しなくても Electrolysis (e10s) と呼ばれる新たなマルチプロセスモードで動作することを宣言できるようになりました。つまり、Nightly ビルドで e10s を有効化しても、このフラグを true にして実行するまでは、そのアドオンが e10s モードで確実に動作するという保証はありません。互換性確保機能は一時的なものであり、パフォーマンスに悪影響を与えますので、できるだけ早い時期にあなたのアドオンをテストし、このフラグを設定してください。e10s の互換性については MDN の記事を参照してください。なお、このフラグは Firefox 33 で導入されましたが、e10s 自体はまだ開発中であり、初期設定で無効化されています。いつ有効化されるかはまだ分かりません。進捗があった場合は当ブログでお知らせします。

この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 33 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。

AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 はまもなく行われますので、AMO に Firefox 32 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。

Firefox 32 アドオン互換性情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 32 の翻訳です]

Firefox 32 が 9 月 2 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 32 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 32 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。

一般

コンテンツスクリプト

Object オブジェクトArray オブジェクト に Xrays が実装されました。これは、特権、非特権コード間の重要なセキュリティ境界を拡大するもので、Xray Vision と呼ばれています。簡単に言えば、コンテンツコード内で window.alert のような一般的な関数が呼び出される際、特権付きスクリプトが非特権コードを実行してしまうのを防ぐ機能です。そうした関数はページ内のスクリプトによって置き換えられる可能性があるためで、常に本来の関数が呼び出されることが保証されます。

特権、非特権コードを確実に分離するため、メッセージマネージャ の使用を推奨します。メッセージマネージャは Firefox が (Electrolysis、もしくは省略して e10s と呼ばれる) マルチプロセス構造へ移行するにあたって必要となるため、近々このブログでもより詳しく取り上げる予定です。アドオンの中で使い始めるのに早いに越したことはありません。

XPCOM

新機能

  • アドオンがデータや設定を保存するための標準ディレクトリが用意されました。ほとんどのアドオン作者は、アドオンに関するデータをプロファイルディレクトリ内のいずれかの場所に保存すべきである (設定には少量の設定値のみを保持する) ということを知っていますが、これに関するはっきりとした基準、あるいは最適なストレージ API は、これまでのところ提供されていませんでした。今回の第一段階では [プロファイル]/extension-data/[アドオン ID] という標準ディレクトリが確立されました。関連バグ では、このフォルダへデータをより簡単に保存できるようにする API が実装される予定です。まずは、あなたのアドオンのデータをこの新しい場所へ移行することを検討してください。Alex Vincent 氏の素晴らしい作業に賞賛を!

この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 32 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。

AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 はまもなく行われますので、AMO に Firefox 31 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。

Firefox 31 アドオン互換性情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 31 の翻訳です]

Firefox 31 が 7 月 22 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 31 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 31 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。

一般

コンテンツ

XPCOM

新機能

この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 31 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。

AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 はまもなく行われますので、AMO に Firefox 30 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。

Firefox 30 アドオン互換性情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 30 の翻訳です]

Firefox 30 が 6 月 10 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 30 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 30 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。

一般

XPCOM

プラグイン

  • プラグインホワイトリストが実装されました。これによる拡張機能への影響は一般的にはないはずですが、指摘するだけの価値はあるでしょう。しばらく前に 発表 があった通り、多くのプラグインは有効化のためユーザのアクションが必要となり、プラグインベンダーは ホワイトリスト への追加を申請することが可能です。Adobe Flash のような主要プラグインは既にホワイトリストへ追加されています。あなたのアドオンでプラグインを使用している場合は、できるだけ早く他の技術へ移行するよう強く推奨します。

SDK

新機能

これらは実際のところ新しい開発者向け機能ではありませんが、互換性に影響しないいくつかのバグ修正で、役に立つと思われるものです。

この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 30 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。

AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 はまもなく行われますので、AMO に Firefox 29 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。

Firefox 29 アドオン互換性情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 29 の翻訳です]

Firefox 29 が 4 月 29 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 29 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 29 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。

Australis!

これは実際の映画です

もちろんこの絵は冗談ですが。

いずれにしれも、これは大物です。Australis テーマによって、すべてのアドオン開発者が留意すべき大規模な変更が行われますが、当初考えられていたほど劇的な影響をもたらすものではありませんでした。Australis に関しては既に幅広くブログで取り上げていますので、まだ読んでいない人は一度目を通してください。

特筆すべき変更点としては、アドオンバーと Windows 版の Firefox ボタンの削除、メニューパネルの導入、ツールバーカスタマイズシステムの刷新が挙げられます。ツールバーは about: ページでも非表示にならなくなり、大小ボタンの設定は削除され、タブは常に最上部に表示されます。

あなたのアドオンも幅広くテストしてください。ボタンのカスタマイズに関しては特に注意して見るようにしてください。

あなたのアドオンに何か Australis に関する問題が見つかった場合は、バグを登録し、以下のいずれかのバグのブロッカーに設定してください。

  • アドオンの問題。これは、まだ Australis に対応しておらず Firefox 29 以降で見た目が崩れているアドオン向けです。
  • Australis のアドオン関連バグ。あなたのアドオンの何かが壊れていて、その原因が Firefox の新しい本体コードに含まれるバグと考えられるときは、こちらを使ってください。

一般

XPCOM

新機能

この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 29 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。

AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 はまもなく行われますので、AMO に Firefox 28 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。