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AMO におけるアドオンの審査とは

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 An Overview of the AMO Review Process の翻訳です。Mozilla Japan が運営する日本のユーザ向けアドオン紹介サイト AMJ (addons.mozilla.jp) でアドオンを公開したい場合も、AMO に登録し審査を受ける必要があります。AMO の事前審査もしくは本審査を通った日本語化済みのアドオンは、AMJ にも半自動的に掲載されます]

約 1 年前、筆者 [Jorge Villalobos] は アドオンの審査過程について詳しく説明した長文記事 を投稿しました。先日新しい開発者ツールを公開してから数週間が経過し、新しい審査過程がどのような流れになっているか説明する新たな記事が必要となりました。今回は短めに解説しようと思います。

なお、Personas については審査手順が異なるため、この記事では扱いません。

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Firefox 4 に向けての拡張機能開発

Firefox 4 では Gecko プラットフォームがメジャーバージョンアップし、再起動不要 (Bootstrapped) アドオンの仕組みが導入されたり、モバイル版で先行する Chrome/Content プロセス分離や高速化のため API やキャッシュやパッケージ方法が変更されたり、拡張機能開発者が知っておかなければならない変更点が多数あります。

このぺーじでは Firefox 4 で拡張機能開発が変化する点や、Firefox 4 時代に向けての開発情報をまとめてリンクしています。

プレゼンテーション

その他イベントページからリンクしている勉強会などの資料をご参照ください。

ドキュメント

Firefox 4 対応や仕様変更に関する投稿

Tips や 注意点など

役立つと思うページなどがあればどんどん追加していってください。

Firefox 4 最新情報:アドオンのためのスレッドとワーカー

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Threads and Workers for Add-ons in Firefox 4 の翻訳です]

来る Firefox 4 には、大幅な変更が相当数含まれており、その多くは アドオンに直接影響します。これらの変更の対部分は新しく、これまでと異なる習慣になります。残念ながら、代替手段がなく、アドオン作者の皆さんに対応していただかなければならない変更もいくつかあります。Firefox 4 のスレッドモデルに対して行われた安定性の改善は、そうした例のひとつです。

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アドオンの Firefox 4 対応のお願い

先ほど、AMO にアドオンを登録されている、日本人と思われる開発者の皆さんに、「アドオンの Firefox 4 対応のお願い」というメールを送らせていただきました。AMO にユーザ登録されていない方もいらっしゃるかと思いますので、メールの内容を以下に転載しておきます。

「思われる」というのは、AMO ではユーザの言語や地域を伺っていないので、私が手作業で地道に調査、推定しているからです。AMO では、250 人以上の日本人開発者によって、約 500 個のアドオンが登録されていることが分かっています。公開されているアドオンは AMJ に載せています。

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アドオン作者の皆さん: 無料の Firefox 4 特製 T シャツをゲットしよう!

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on developers: get your free Firefox 4 t-shirt! の抄訳です]

Firefox 4 のリリースが近づいてきました。そろそろアドオンの対応も始められます。2011 年 1 月 7 日までに以下の条件を満たしたアドオンの作者には、Mozilla から Firefox 4 の特製 T シャツを無料で差し上げます。

自分のアドオンが条件を満たしたら、1 月 7 日 23:59 (太平洋標準時) までに 申し込みフォーム に必要事項を記入してお送りください。

日本人作者が作られているアドオンの中には、AMO に登録されてもサンドボックス内に留まっているものが多々見受けられます。開発者センターの ダッシュボード に入り、「ステータスを変更」から公開申請をしないと、レビューを受けられず一般公開もされません。自分のアドオンが一般の人に使ってもらえる品質になったと思ったら、必ず公開申請を行いましょう。レビューの結果、問題が指摘されることもありますが、いずれにしても公開申請をしない限り自動的にレビューや公開が行われることはありませんのでご注意ください。

アドオンの更新に関する資料を用意していますので、まずはこちらをご覧ください。

今後も Firefox 4 対応に関する最新情報が Mozilla Add-ons Blog に掲載された場合は、この modest で翻訳を提供します。

Firefox 4 のツールバーボタンとアイコン

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Toolbar buttons and icons in Firefox 4 の翻訳です]

更新 2: 新しいボタンの仕様について説明した記事 を投稿しました。とてもシンプルになっていますので、この記事で説明した方法 (最新のベータ版でも正しく表示されますが) よりも、新しい方法を採用されることをお勧めします。

更新: Bug 616472 が解決されると、この記事で説明した仕様が変わる可能性があります。バグが修正されたら新しい記事を投稿し、ここからリンクを張るようにします。

ここしばらく Firefox 4 のアドオン互換性 について議論していますが、再考すべき重要な、悩ましいことがいくつかあります。開発者の一人、Nils Maier 氏からは、ツールバーボタンの変更点について、筆者 [Jorge Villalobos] が前回の記事で割いた数段落以上に、より詳しい解説が必要ではないかとの指摘がありました。彼の言い分はもっともで、ツールバーボタンとアイコンは一般的に、多くの開発者にとって複雑な問題となる場合があります。質の高いアドオンを作ろうとする開発者は、たいていの場合、プロのグラフィックデザイナーにお金を払って素材を作らせようとします。このため、プラットフォームごとに用意するアイコンのスタイルやサイズについて明確な仕様が求められます。それが今回の記事で取り上げる内容となります。

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アドオンの Firefox 4 対応に関する最新情報

[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Making your add-on compatible with Firefox 4 の翻訳です。文中でリンクされている MDC の資料に関して、一部のページは日本語化されていますが、必ずしも最新の情報に更新されていないため、英語のページにリンクしています]

先週 Firefox 4 Beta 7 が公開されました。アドオン作者の皆さんにとっては、Firefox の次期メジャーリリースに向けて互換性を評価するのに最適な時期です。これは初めての「機能確定」リリースであり、今後 Firefox の UI や API、機能に大幅な変更は行われないということを意味します。バグ修正や安定性の向上を除けば、これが正式公開される Firefox 4 になりますので、これから出るベータ版やリリース候補版 (RC) で何かが壊れるといった心配をせずに、今回のベータ版にあなたのアドオンを対応させられるはずです。Firefox 4 のリリースは近づいています! アドオンの互換性を確保したいなら、今がそのタイミングです。

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AMOからいくつかの機能が廃止予定

Mozilla Add-ons ブログで告知されている通り、 AMO (addons.mozilla.org) から以下の機能が廃止されるそうです。

自サーバ配布アドオンへの対応

自サーバ配布アドオン(AMO以外のサーバで配布しているアドオン)をAMOに登録することで、AMOから検索可能にしたり、AMO上でコレクションに含めたりすることが可能です。しかし、実際のところこの機能を使って登録されたアドオンの数は少なく、あまりメリットがなかったようで、11月頃には対応を終了するそうです。これに伴い、現在AMOに登録されている自サーバ配布アドオンは強制的に登録を解除されるため、早いうちにAMO上で配布する形式へと移行することが勧められています。

Eメール共有機能

AMO上のアドオンやコレクションをEメールあるいはSNSなどで共有する機能があります。しかし、この機能を使うにはAMOにログインする必要があって使い勝手が悪く、その他もろもろの問題が解決するまでは本機能を削除する予定とのことです。

ユーザによるタグ付け機能

AMO上でアドオンを分類するためにユーザが勝手にタグを付けることが可能です。しかし、たくさん付けられたタグをいったん整理するべくユーザによるタグ付け機能を廃止し、開発者自身だけが最大20個までタグ付け可能とする予定とのことです。

Firefox 4 にて拡張機能インストール後のフォルダ構成が変更されます

Mozilla Add-ons Blog で告知されている通り、次の Firefox 4 のベータ版である 4.0b7 にて拡張機能をインストールした際のフォルダ構成が以下のように変更となります(現時点で最新のナイトリービルドである 4.0b7pre では既に変更済みです)。

【変更前】
インストールした拡張機能のXPIインストーラ内のファイルが下記フォルダ内に展開される。
{プロファイルフォルダ}/extensions/{拡張機能のGUID}/

【変更後】
インストールした拡張機能のXPIインストーラが下記ファイルとしてそのままの状態で配備される。
{プロファイルフォルダ}/extensions/{拡張機能のGUID}.xpi

多くの拡張機能ではこの変更による影響はありませんが、もし拡張機能が XPI インストーラ内のファイルをローカルファイルとして直接参照していたり、バイナリ形式の XPCOM、JS-ctypes で読み込まれる DLL、検索エンジン(「searchplugins/」フォルダ)などを含んでいる場合、以下のいずれかの対応が必要となります。

  • 新しいフォルダ構成に対応させるよう拡張機能を修正する
  • インストールマニフェストへ <em:unpack>true</em:unpack> ディレクティブを追加し、旧式のフォルダ構成でインストールされるよう修正する

詳細については、下記のページの「XPI unpacking」の項を参照してください。
Firefox 4 for developers – MDC