アドオンの Firefox 4 対応をこれから始められる方、あるいは審査待ちの方へ

皆さんご存じの通り、先月 22 日に Firefox 4 の正式版が公開されました。ユーザの評判は高く、アドオンさえ対応すれば割と速いペースで 3.6 からの乗り換えが進むのではないかと思います。

誰もが気になるアドオンの状況ですが、アドオン互換性センターというページで集計されています。広く利用されているアドオンのうち、現時点で既に 86% が Firefox 4 に対応済みとのことで、大幅な変更を伴うアップグレードだったにも関わらず、Firefox 3.6 リリース時と同程度か多少改善されているようです。これはひとえにアドオン作者の皆さんが早めに対応を進めてくださったおかげです。

今から時間のあるときに Firefox 4 対応を始めていただけるという方は、こちらの記事を参考にしてください。

Firefox に Add-on Compatibility Reporter をインストールすると、アドオンの互換性チェックを無効化し、未対応のアドオンも強制的に有効化することで確認できます。既存のバージョンが Firefox 4 で動くかどうか、まずこれでテストしましょう。

Mozilla Add-ons (AMO) のサイトにアドオンを登録していて、特に対応しなくても既存のバージョンが Firefox 4 で正常に動作するという場合は、新しいバージョンをアップロードする必要はありません。開発者センターにログインし、「バージョンとファイル」の欄に表示されている最新版を選び、互換性のあるバージョンを 4.0.* に変更していただくだけで、対応完了となります。

Firefox 4 向けに変更を加える必要がある場合は、新しいバージョンを作成し、開発者センターから登録してください。AMO では、1 月にレビュープロセスが変更され、同時に開発者センターも刷新されました。以下の記事で詳しく説明していますので、登録前に通されると良いでしょう。

なお、2 月に投稿した記事でご案内した通り、AMO では、過去にアップロードされたまま一度も審査を受けていない「サンドボックス内」アドオンの掲載が中止されました。そうしたアドオンは、開発者センターで見られるステータスが「Disabled by Mozilla」となっているはずです。もし開発を再開して Firefox 4 に対応させたバージョンを登録したいときは、addons AT mozilla DOT jp までご連絡ください。凍結解除させていただきます。

現在の審査の状況ですが、レビュープロセスの変更に伴う再申請と、Firefox 4 対応を行ったアドオンが増えているため、若干時間を要する場合があります。今週投稿された報告によれば、およそ以下のような日数がかかります。

更新: 6 月 22 日の報告に合わせて下記の期間を更新しました。

仮公開のための事前審査: 1 週間
一般公開のための本審査: 3 週間
一般公開済みアドオンの更新審査: 1 週間

またこの報告では触れられていませんが、審査を行うエディタツールにバグがあり、アドオンによっては待ち時間がリセットされたり異常な日数になってしまう問題が発生していました。審査は基本的に申請があった順に処理されるはずですが、順番がおかしくなった結果最後尾に回ってしまい、本来より時間がかかったアドオンもあるようです。実際、あるアドオンの作者から問い合わせがありました。もし上記の期間を多少過ぎても AMO から審査完了のお知らせが届かない場合は、私の方で状況を確認しますので、addons AT mozilla DOT jp までご連絡ください。

その他不明な点があれば、この記事のコメント欄に書き込んでいただくか、上記アドレスまでメールをいただければ、適宜対応させていただきます。