来週、AMO でサンドボックス内のアドオンの掲載が中止されます
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Sandboxed add-ons to be disabled next week の翻訳です]
1 か月ほど前、新しい開発者ツールと審査プロセス が AMO に実装されたことが発表されました。この新しい審査プロセスについては さらに詳しい説明 を投稿していますので、まだご覧になっていない方はぜひ目を通してください。
新しい審査システムを採用した主な目的のひとつは、AMO をユーザにとってより安全な場所にすることでした。以前のシステムでは、一度アドオンを登録すると、コードレビューをまったく受けなくても、サイト内で恒久的に表示、検索可能な状態になっていました。そうしたアドオンには何年間も「サンドボックス内」あるいは「実験的」といったステータスが付けられ、インストールが安全でないことを示す警告が表示されていました。しかし、そうした警告は無視されがちであり、一部の人にとっては、Mozilla の公式アドオンサイトに掲載されているという事実だけでも、警告に関係なく、ダウンロード、インストールするアドオンを信頼に足ると思い込ませるのに十分でした。こうした状況は改善する必要がありました。
新システムでは、サイトに掲載するすべてのアドオンに、最低限セキュリティチェックを受けることを求めます。私たちはこれを「事前審査 (Preliminary Review)」と呼んでいます。アドオンはこの事前審査を通過するとサイトに掲載されますが、検索結果の順位は通常よりも低く、またインストールボタンの近くには「実験的」というステータスが明記されます。自動更新は有効になりますが、これは従来のサンドボックスシステムと比較したときの利点のひとつとなっています。作者が事前審査と本審査 (Full Review) のどちらを選んだとしても、新しいバージョンはすべて審査を通過する必要があります。前回の記事 により詳しい説明があります。
しかしながら、新システムへの移行は、これまでサンドボックスに入っていたアドオンの大規模な移行を伴いました。AMO では作者に代わって判断を下すことはできないので、選択肢を提供することになりました。それは「数週間以内に本審査もしくは事前審査の申請を出してください。申請がなければアドオンを無効化します」というものでした。AMO のエディタチームは既に、これまでサンドボックスに入っていたアドオンの申請を 1,500 件以上処理しましたが、アドオンの掲載中止が迫っていることを知らせるメールを 2 度送っても、まだ何も動きがないアドオンが 6,000 個以上あります。
もしあなたがアドオン作者で、サンドボックスに入っているアドオンの審査を申請していない場合は、今週末までに申請を行ってください。申請がなければ来週以降掲載を中止します。ここ 1 か月以内に新しいアドオンを登録された場合や、既に申請を済ませたけれども結果が届いていない場合は、心配ありません。あなたのアドオンは申請待ちになっており、無効化されることはありません。新システムへの移行に伴い、審査の待ち時間は最近 (少なくともここ数週間) とても長くなっています。
自分のアドオンのステータスについて気になるときは、以下の方法で確認できます。
- アドオンのページ を開きます。あなたが登録しているすべてのアドオンの概要とステータスが表示されます。
- 特定のアドオンの詳細については、「Edit Listing」というリンクをクリックします。
- 左側のメニューにある「Manage Status & Versions」を選択します。
それでもまだ不安なときは、amo-editors AT mozilla DOT org まで [英語で] メールを送るか、IRC チャンネル「#addons」を訪れてください。喜んでお手伝いします。
[日本人作者のアドオンについて調べましたが、Firefox 3.6、Thunderbird 3.1 に対応しているものに限っても、40 個以上のアドオンが未申請の状態です。日本語でのお問い合わせは addons AT mozilla DOT jp まで]