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Firefox 7 の後方互換性に関わる修正
9/27 にリリース予定の Firefox 7 では使用メモリ、起動時間、Firefox Sync、Canvas グラフィックスなどの高速化を中心としてパフォーマンスに目立った改善がなされます。先日ベータ版が公開されましたが、新バージョンの Firefox をリリース前にベータ版で互換性テストされる方のため、前回に引き続き Firefox 7 の後方互換性に関わる変更点をまとめました (他にもあれば随時追記します)。Web 開発者の皆様の参考になれば幸いです。
ここでは新機能ではなく後方互換性に影響し得る修正のみを説明します。後方互換性に関わるものに限らず、Firefox 7 の主な新機能や変更点については次のページをご覧ください:
- ユーザ向けも含めた新機能: Firefox 7 の主な新機能を紹介します
- 開発者向けの新機能や変更点: Firefox 7 for developers
Add-on SDK で始めるアドオン開発(Context-menu 編)
前回の記事:Add-on SDK で始めるアドオン開発(Content Script 編)
今回の記事から、 context-menu モジュールを利用した拡張機能の実装を例にして、 Add-on SDK によるアドオン開発方法を紹介して行こうと思います。
今回の記事では、前回 紹介した Content Script を、コンテクストメニューから実行し、現在のページの情報を取得してみます。
また、 simple-storage モジュールを用いて、取得した情報をアドオンのストレージに保存する方法も紹介します。
ブランチの切り方
Rapid Release に切り替わったことで、mozja リポジトリは 6 週間毎に新バージョンに対応する作業を始める前に、ブランチを切る必要があります。ここでは簡単にブランチの作成手順を説明します。
まずは lot の src ディレクトリに移動して最新のチェンジセットを pull してください。
cd src/trunk hg pull -u 次に現在の作業領域のブランチと既存のブランチ一覧を確認してください。 hg branch # default と表示されることを確認 hg branches # 次のようにブランチのリストが表示される: # default 716:4b441380456b # l10n-mozilla-6.0 697:da8136038d5e # ... 中略 ... # l10n-central 190:8bb850322668 (非アクティブ)
作成したいブランチがまだ存在しないことを確認したら、新しいブランチを作成してください。
hg branch l10n-mozilla-7.0 # 作業領域が新しいブランチに切り替わる hg commit -m "create l10n-mozilla-7.0 branch"
再度 hg branches
でブランチが追加されたことを確認したら、ブランチを default
に戻し、mozja リモートリポジトリに push します。
hg branches # 次のように新しいブランチが追加される: # l10n-mozilla-7.0 718:5ff4c7b544fc # ... 中略 ... # default 717:81d1dbc11c68 (非アクティブ) # l10n-central 190:8bb850322668 (非アクティブ) hg up default # リモートリポジトリにブランチを追加するので --new-branch を付ける hg push --new-branch
あとは普通に default ブランチで新しいバージョン向けの作業を続けてください。
Add-on SDK で始めるアドオン開発(Content Script 編)
前回の記事:Add-on SDK で始めるアドオン開発(Panel & Widget 編)
Add-on SDK で作成するアドオンのスクリプトは、主に JavaScript で記述されますが、 Web ページ上で動作する JavaScript とは異なり、このスクリプトから Web ページの DOM に直接アクセスすることができません。
これは、アドオンのスクリプトが、 通常のWeb ページとは異なるコンテクストで動作しているためです。
アドオンのスクリプトから DOM にアクセスするためには、 Content Script という別のスクリプトを利用しなければなりません。
今回の記事では、 Content Script を用いて、実際にパネル内の Web ページ の DOM を操作してみます。
また、 Content process と Add-on process との間でデータを送受信する方法も紹介します。
アドオンSDKのロードマップの更新
私たちがJetpackプロジェクトのさらなるバージョンとアドオンSDKを一つのプロダクトとしてシェアしてから、既に数ヶ月が経ってしまいました。才 能豊かなチームメンバーが増えその推進力も維持されるなど、その時点から多くの出来事がありました。それには、アドオンSDK1.0のリリースを含みま す。いつもの通り、私たちがどこに向かっているか、そしてどの部分が重要なのかを決めるために、少しばかり時間を取るのがよいようです。それでは、始めましょう。
Add-on SDK で始めるアドオン開発(Panel & Widget 編)
前回の記事:Add-on SDK で始めるアドオン開発 (インストール編)
こんにちは、knagato です。
今回から、Add-on SDK を用いて作成した Firefox アドオンや、アドオン開発に関する情報を紹介していきたいと思います。
Add-on SDK は、アドオンを開発するための標準ライブラリを用いて、モジュールを組み合わせることにより、簡単にアドオンを実装できるという特徴があります。
今回の記事では、Add-on SDK の panel モジュールと widget モジュールを用いたアドオン作成を紹介します。
また、後半では hotkeys モジュールを追加して、アドオンの機能を拡張します。
題材として、ユーザの興味/関心に応じた広告配信を行う Google AdSense の設定情報・管理画面に手軽にアクセスできるアドオンを実装してみます。
Firefox 7 の主な新機能を紹介します
Firefox 6 のリリース (8/16) と同時に Firefox 7 はまもなくベータチャンネルでの開発に切り替わり、6週間後 (9/27) の正式リリースまでは基本的に安定性や互換性の修正のみで新機能は追加されません。機能が確定するこのタイミングで、一足先に次期バージョン Firefox 7 の主な新機能と改良点を紹介します。
Firefox 7 の特徴
Firefox 7 では使用メモリの削減、起動時間短縮、Sync 機能の同期高速化、Canvas グラフィックスの高速化など、パフォーマンス面で重要な改善が行われます。ユーザインターフェイスについては、ロケーションバーで “http://” が省略されるようになり、URL と利用プロトコルを認識しやすくなります。
Web 開発者向けには CSS3 の text-overflow をサポートし、WebSocket の実装は最新仕様に対応して更新されます。また、ページ毎の使用メモリ量を確認できるようになり、Navigation Timing にも対応したことで、Web アプリケーションの詳細なパフォーマンス分析が可能になります。
Android 版では、ユーザ向け機能としてはテキストのコピー&ペーストに対応し、Firefox のプロセスを明示的に終了させることも可能になりました。Web 技術については、Android 版ではサポートされていなかった WebSocket にこのバージョンから対応します。
Add-on SDK で始めるアドオン開発 (インストール編)
Add-on SDK の導入
はじめまして、 knagato です。
先日から、 Add-on SDK を用いて、初めての Firefox アドオン開発に挑戦しています。
今後、Add-on SDK に関して様々な情報発信や情報交換をしていければと思います。
今回は、同じような立場のアドオン開発初心者向けに、 Windows 7 の場合を例にして、 Add-on SDK の導入方法を紹介します。
インストールに関しては、次のページを参考にしました。
Installation – Add-on SDK Documentation
BrowserIDの紹介:より良いサインインの手段
[元記事: Introducing BrowserID: A better way to sign in – Identity at Mozilla ]
本日、Web サイトへとサインインする実験的な新しい手段である、BrowserID を発表でき嬉しく思います。BrowserID で私たちが目指すものは、ユーザーと開発者にとって安全かつ簡単な手段を設計することにありました。是非ともこれを試し、みなさんの考えについても教えてください。
どうして BrowserID なのか?
Web 開発者にとって、新たなアプリケーションの開発は、ユーザーのサインインをどうすればよいかといった退屈なハードルが常に伴うものです。認証手順としてメールアドレスを用いるのは古典的な手法ですが、ユーザには余計な手順とまた一つパスワードを覚える手間をかけさせてしまいます。他の選択肢として Facebook や Twitter、Google といった大手の ID プロバイダにログインと認証の管理を任せることもできますが、これらのプロダクトは、ロックインや信頼性の問題、データのプライバシーの懸念も招くものでもあります。
BrowserID では、より良いサインインの方法を提供します。BrowserID はユーザの操作を簡単にする「メールプロコトル認証」を実装しています。ユーザは確認メッセージも少なく、サイト別のパスワードを覚える必要もなく、簡単にメールアドレスの所有者であることを証明できます。
BrowserID の特徴
簡単に使える
ユーザーはどのサイトでも同じワンクリックの操作でログインすることができます。開発者は BrowserID の採用により、メール認証を実装する必要がなくなるため、時間の節約になります。更なる情報については、この投稿の末尾のリンクを参照してください。
安全
BrowserID は、セキュリティを念頭に置いて設計されたメールプロトコル認証を実装しています。サイトは公開鍵暗号を用いて所有権の証明を取得します──ですが心配はいりません。私たちは検証サービスを用意しており、暗号化のコードは1行も書くことなく利用できます。
クロスブラウザ
BrowserID は最近のバージョンの IE、そしてモバイルブラウザを含む、すべてのモダンブラウザで動作します!
分散されている
メールアドレスにより誰でも BrowserID でサインインが可能であり、メールプロバイダーも、ユーザーのために、より簡単に BrowserID のシステムを実装することができます。
将来のブラウザではより良く
プロトタイプでは HTML と JavaScript のみで実装されていますが、システム自体は将来のブラウザでのシームレスな統合のために設計されています。可能となる体験についてのいくつかのアイディアについては、私たちのモックアップを参照してください。
ユーザーのプライバシーの尊重
他のサインインシステムと違って、BrowserID は、いかなるサーバーにも(BrowserID サーバーにさえも)、ユーザーが訪問したサイトについての情報を背後で漏らすことはありません。
BrowserID は高度な実験であり、今も開発が続けられています。本日、コミュニティレビューのためのプロトタイプの開始を発表できたことは幸運でした。是非ともプロトタイプを試し、私たちに意見を伝えてください。利用を開始するには、クイックチュートリアル及びデモサイトを参照してください。
私たちは、あなたのフィードバックを楽しみにしています! browserid.org を参照してください。バグは github に登録してください。メーリングリストに参加したり、BrowserID について #browserid タグをつけてつぶやいてください。
Mozilla のリポジトリ
Firefox や Thunderbird など Mozilla 製品のソースコードや言語リソースファイルは Github や Mercurial (HG) リポジトリで管理されています。ここではそのうち L10N に関連するリポジトリをリストアップしています。
Mozilla L10N 日本語リソースのリポジトリ
- Nightly 対応リポジトリ (放置)
- Aurora 対応リポジトリ
- Beta 対応リポジトリ
- リリース対応リポジトリ
Mozilla & Comm リポジトリ (アプリケーション本体)
- Nightly 対応リポジトリ
- Aurora 対応リポジトリ
- Beta 対応リポジトリ
- リリース対応リポジトリ
- Firefox 4.0 以前のリポジトリ
- http://hg.mozilla.org/releases/mozilla-2.0 (Firefox 4)
- http://hg.mozilla.org/releases/mozilla-1.9.2 (Firefox 3.6)
- http://hg.mozilla.org/releases/mozilla-1.9.1 (Firefox 3.5)