Firefox 50 アドオン互換性情報
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 50 の翻訳です]
Firefox 50 が 11 月 8 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 50 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 50 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。
一般
box-sizing: padding-box
が削除されました。- アドオンが
multiprocessCompatible
を宣言している場合は CPOW の使用が禁止されます。マニフェスト内のmultiprocessCompatible
フラグ は、アドオンが e10s モードでも完全に動作するよう行われるクロスプロセス移行措置をすべて無効化します。このバグは同制限の抜け穴を閉じるものです。e10s 互換性に詳しくない方は このページを参照してください。 draggesture
、dragdrop
両イベントが削除されました。標準の代替イベントとなるdragstart
、drop
を使用してください。
XPCOM とモジュール
nsIClientAuthDialogs::ChooseCertificate
が、文字列ではなく、nsIX509Certs
のnsIArray
を渡すようになりました。この変更により、一部のアドオンが使用しているnsIX509Cert
内のCERT_USAGE_*
定数が削除されました。nsIX509Cert.getUsagesArray
、requestUsagesArrayAsync
、getUsagesString
が削除されました。
新機能
- 再起動不要な更新を遅延させる API が提供されました。更新の遅延は、完了の必要がある遅いプロセスをアドオンが実行している場合に便利でしょう。
この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 50 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。
AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 は数週間以内に行われますので、AMO に Firefox 49 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。