JavaScript エラーを簡単に調べられるようになりました

この記事は Helping web developers with JavaScript errors の抄訳です。

プログラミングをしていてとてもイライラするのがエラーです。エラーを表す短いメッセージがコンソールに出ると、それまでの午後全て、いやその日 1 日、ひょっとするとその週全てが台無しになってしまいます。例えば “undefined is not a function” と表示されたら、イライラを鎮めにコーヒーを淹れにいくといいかもしれません。

真に正しくそして唯一の JavaScript のエラー処理を実現していたとしても、また神速で $search_engine にコピペができたとしても、エラーに関する役立つ情報を探すことは面倒なものです。

本当はそんなことをする必要はないんです。いくつかのプログラミング言語、例えば Rustなどは、ただエラーが起きたことを報告するだけではなく、それ以上の情報をエラーレポートとして表示します。

このたび MDN コミュニティの力を借りて、Firefox の コンソールにそのエラーを解説するページへのリンクを表示する機能を追加しはじめました。

コンソールに表示されたリンクをクリックすると、そのエラーを解説する MDN のページが表示される

この機能をつかえば、より高速にデバッグができ、知識が少なくても JavaScript のエッジケースについて多くのことを学べるようになります。とくに JavaScript 初心者の方にとって役立つ機能になれば、そして解決策がわからないままコーヒーブレークを取りつづけることが減れば、と思っています。

JavaScript、DOM、その他のエラーについて、全て解説するのは量も多く、とても大変な作業です。そのため、いまのところは最も良く見るエラーのみ注力しています。この機能の充実に助力いただける方は、ぜひ MDN のコミュニティをご覧になってください。エラーに関する解説を書くことは、JavaScript の興味深い側面に詳しくなる良い機会となるでしょう。

この機能は Firefox の Nightly ビルドでご利用になります(訳注:Developer Edition の最新版でもお使いになれます)。また MDN の JavaScript エラーのページでも、エラーに関する説明をご覧になれます。

Florian Scholz について

Florian は MDN のテクニカルライター兼、WiKi を直す小人です。2010 年に Mozilla に参加。ドキュメンテーションとオープン Web 技術を広く届ける活動に従事。ドイツのブレーメン在住。

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Morgan Phillips について

Morgan は JavaScript エンジンのハッカーで、自称インターネットフーリンガン。オレゴン州ポートランド在住。コンパイラ、OS、linuxpoetry.com にできの悪い詩を書くことに興味がある。

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