Firefox 47 アドオン互換性情報
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 47 の翻訳です]
Firefox 47 が 6 月 7 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 47 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 47 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。
一般
- FUEL が削除されました。FUEL ライブラリ は Firefox 40 以降廃止予定となっていました。
about:customizingの先読みハックが削除されました。UI カスタマイズパネルはabout:customizingURL を使って開かれなくなりました。gDevTools.jsmがcommonjsモジュールへ移動されました。今後はCu.importの代わりにrequire("devtools/client/framework/devtools-browser");を使って読み込む必要があります。このモジュールは後方互換性のためまだ動作しますが、将来的に削除されます。- Web ページから
view-source:URL へリンクを貼ることはできなくなりました。
タブ
TabOpenとTabCloseイベントが、ウィンドウ間で移動されたタブに関してさらなる詳細を提供するようになりました。- タブの
visibleLabelプロパティとTabLabelModifiedイベントが廃止されました。これは、タブに異なるラベルを付けることを可能にした以前の変更を取り消す形となります。
XPCOM
CookieManagerはuserContextIdが一致する Cookie のみ削除するようになりました。これにより、nsICookieManager.removeに新たな必須引数originAttributesが追加されました。nsIX509CertDBに様々な変更が行われました。該当バグは Bug 1064402、Bug 1241646、Bug 1241650 です。多くの関数が変更されたため、ここではすべて取り上げません。- PSM で
nsIEnumeratorの使用が中止されました。これにより、listTokens、listSlots両関数に変更が加えられ、いずれもnsIEnumeratorの代わりにnsISimpleEnumeratorを返すようになりました。 nsINavHistoryQueryからuriIsPrefixオプションが削除されました。removeVisitsTimeframeがHistory.removeVisitsByFilterに置き換えられ、廃止予定となりました。
新機能
- 自動的に閉じる XUL パネルのデバッグが難しい問題が解決しました。アドオン内の ポップアップパネルをデバッグ できるようになりました。
- デスクトップ版 Firefox が
mozbrowserのようなフレームに対応しました。トップレベルウィンドウで読み込まれているかのようにコンテンツに認識させられる 新たなiframeAPI が実装されました。
この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 47 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。
AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 は数週間以内に行われますので、AMO に Firefox 46 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。