Firefox 46 アドオン互換性情報
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 46 の翻訳です]
Firefox 46 が 4 月 19 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 46 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 46 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。
一般
<tabbrowser>
のmTabListeners
とmTabFilters
プロパティが配列からMap
に変わりました。これらはプライベートプロパティですので、一般的に使用は避けるべきです。なお、プロパティ名も併せて変更されており、それぞれ_tabListeners
、_tabFilters
となっています。- e10s が有効の場合に
window.showModalDialog
が無効化されます。これまでのバージョンでは、e10s 有効時にこの API を使った場合、例外が投げられていました。今後はまったく存在しなくなるため、機能判別もしやすくなります。 - 古い配列・ジェネレータ内包が削除されました。配列内包 と ジェネレータ内包 は非標準の機能でした。バグのコメント 42 に書き換えのためのヒントがあります。
署名
- Firefox は今のところ、挙動を上書きするための設定を提供しつつ、アドオンの署名を強制しています。Firefox 46 でこの設定は完全に削除され、Firefox のリリース版でアドオンを動かすには必ず署名を付けなければならなくなります。あなたが取り得る選択肢はこの記事を参照してください。
新機能
- ランタイム許可設定を確認、要求するための JavaScript モジュールが追加されました。これは Android 版 Firefox 用です。ドキュメントに書かれている通り、このモジュールを使うと、あなたの拡張機能で許可設定を必要とする何らかの API を活用したい場合に、Android 版 Firefox が与えられている許可設定 (例えばカメラアクセス) を確認したり、それらを要求したりすることができます。
この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 46 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。
AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 は数週間以内に行われますので (Firefox 45 向けの更新もまだ保留となっています)、AMO に Firefox 45 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。