Firefox 45 アドオン互換性情報
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 45 の翻訳です]
Firefox 45 が 3 月 8 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 45 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 45 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。
一般
- JavaScript 式クロージャ (簡略関数構文) が廃止予定となりました。バグ報告によれば、
var x = function() 1;
のような構文が廃止されます。 - システムから WebIDL コンストラクタを関数として呼び出す方法が禁止されました。コンストラクタは常に
new
キーワードを使って呼び出さなければなりません。 jar:
URI の標準対応が打ち切られました。この変更はjar:
プロトコルで読み込まれている Web コンテンツにのみ影響します。
UI
- タブグループ (Panorama) が削除されました。既に先手を打って、必要な人のためにこの機能を復元する拡張機能が いくつか提供されています 。
- 地球アイコンが「i」アイコンに置き換えられ、安全なページの南京錠アイコンは別途表示されるようになりました。これにより、ロケーションバー上の URL 左端に表示されるサイト識別情報の見た目と挙動が変わります。
- コマンドボタン向けアイコンスプライトの使用が中止されました。これは開発者ツール内のボタンに手を加えている拡張機能やテーマにのみ影響します。
XPCOM
- お気に入りアイコンの
loadInfo
データ指定に読み込み中ドキュメントのプリンシパルが使われるようになりました。コメント 51 で変更点がうまく要約されています。mozIAsyncFavicons.setAndFetchFaviconForPage
あるいはmozIAsyncFavicons.replaceFaviconDataFromDataURL
を呼び出す場合、この新しいオプション引数を使って適切なプリンシパルを渡す必要があります。 removeAllPages
がhistory.clear()
に置き換えられる形で廃止予定となりました。nsIURIChecker
が削除されました。nsISaveAsCharset
が削除されました。インタフェースはまだ存在し動作するはずですが、メソッドが取る一部の引数は無視されるようになっています。listbox.selectedItems
の形式がnsIDOMNodeList
となりました。
署名
- Firefox は今のところ、挙動を上書きするための設定を提供しつつ、アドオンの署名を強制しています。Firefox 46 でこの設定は完全に削除され、Firefox のリリース版でアドオンを動かすには必ず署名を付けなければならなくなります。あなたが取り得る選択肢はこの記事を参照してください。
新機能
- 簡易 JSON アドオン更新プロトコルに対応しました。Firefox は、独自に自動更新を管理しているアドオンのために、既存 XML 形式の代わりとなる JSON 更新ファイル に対応しました。新しいアドオンについては JSON 形式の使用を推奨します。既存のアドオンについては、大半のユーザが 45 以降にアップグレードするまで切り替えるべきではありません。
この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 45 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。
AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 は数週間以内に行われますので、AMO に Firefox 44 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。