Firefox 43 アドオン互換性情報
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 43 の翻訳です]
Firefox 43 が 12 月 15 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 43 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 43 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。
一般
dom/xbl/nsXBLService.cpp
でchannel->ascynOpen2
が使われるようになりました。コメント 64 でアドオンへの影響が説明されています。要約すれば、Web ページへ読み込まれたあらゆるコンテンツには、読み込み方法に関わらずcontentaccessible=yes
を持たせなければならないということで、そのためコンテンツに XBL を読み込んでいるアドオンはおそらくこの属性を追加する必要があるでしょう。@-moz-document
の使用がユーザスタイルシートと UA スタイルシートに制限されました。
XPCOM
nsIDOMHTMLCanvasElement::MozFetchAsStream()
が削除されました。これは非標準の内部用関数でしたが、一部のアドオンで使われています。代わりとなる方法については Canvas のドキュメント を参照してください。nsIUsageCallback
内でorigin
属性が使われるようになりました。これによりnsIQuotaManager
とnsIUsageCallback
に変更が加えられています。- セキュリティ問題の修正により、
nsIDocShell
、nsIDocShellLoadInfo
、nsISHEntry
インタフェースに多少の変更が行われました。ただし、これらの変更が影響するのは、バイナリレベルでこれらのコンポーネントを使用している場合に限られるはずです。
署名
- これは Firefox で 署名が必須となる 初めてのバージョンとなります。未署名のアドオンはインストールできず、初期設定で無効化されます。署名の強制を無効化する設定 (
about:config
内のxpinstall.signatures.required
) はありますが、今のところの予定では Firefox 44 でこの設定は廃止されます。
この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 43 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。
AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 は数週間以内に行われますので、AMO に Firefox 42 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。