Developer Edition 42: Wi-Fi デバッグ、Win10、マルチプロセス Firefox、ReactJS ツールなど
原文: Developer Edition 42: Wifi Debugging, Win10, Multiprocess Firefox, ReactJS tools, and more on August 24, 2015 by Brian Grinstead
Firefox 42 が登場しました! 本リリースでは、Developer Edition ブラウザの品質や洗練度に対して大きく力を入れました。本リリースで解決したバグの多くはリリースノートに記載されていませんが、これらの小さな改善によりツールがより高速化および安定化しました。それでも、Firefox の動作の大きな変更などお伝えすることはたくさんあります。
Wi-Fi 経由でデバッグ
Web サイトのリモートデバッグで、Wi-Fi 経由で Android 端末上の Firefox のデバッグが可能になりました。USB ケーブルや ADB は不要です。
マルチプロセスをデフォルトで有効化
マルチプロセス Firefox (別名 E10s) が、Developer Edition においてデフォルトで有効になりました。有効であるときに Firefox は、Web 関連コンテンツの描画や処理をバックグラウンドの content プロセスで実行します。Developer Edition 42 へ更新した後にアドオンで問題が発生した場合は、互換性がないアドオンを無効にするか、about:preferences でシングルプロセスモードに戻してください。
Windows 10 向けテーマをサポート
Windows 10 で Developer Edition のテーマが、OS のスタイルに調和する新しい外観になりました。ご覧ください:
Dark Developer Edition テーマ – Windows 10
Light Developer Edition theme – Windows 10
React Developer Tools が Firefox をサポート
ReactJS を使用して開発しているのでしたら、最近 React プロジェクトで、Firefox の初期サポートを含む開発ツール拡張のベータ版がリリースされたことに気づいたかもしれません。Firefox 版の公式ビルドはまだありませんが、ソースを github で公開しています。
その他の主な変更点
- 非同期コールスタックにより setTimeout、DOM イベントハンドラ、Promise ハンドラを通したコードの流れの追跡が可能になりました。(Bug 981514)
- WebIDE に、Firefox OS シミュレータの設定ページを追加しました。設定ページでは、カスタムプロファイルでシミュレータを実行するように変更する、あるいはリファレンス端末のプリセットリストを使用してスクリーンサイズを変更することができます。(Bug 1156834)
- インスペクタで、CSS filter のプリセットを使用できます。(Bug 1153184)
- MDN のドキュメントを表示するツールチップで、コードサンプルにシンタックスハイライトを適用します。(Bug 1154469)
- インスペクタで “コピー” のキーボードショートカットを使用するとき、選択したノードの outerHTML をクリップボードにコピーするようになりました。(Bug 968241)
- スタイルエディタの検索機能について、ユーザエクスペリエンスを改善しました。(Bug 1159001, Bug 1153474)
- インスペクタで、CSS variables を通常の宣言として扱います。(Bug 1142206)
- CSS の自動補完ポップアップで、値が空であるときに下矢印キーを押下するとすべての候補を表示するようになりました。(Bug 1142206)
Firefox Developer Edition 42 で DevTools チームを支援するため時間とエネルギーを貢献した皆さんに感謝します! 皆さんは各リリースでパッチ作成、テスト、ドキュメント作成、バグ報告、フィードバック、機能に関する議論などに、たいへん努力しています。建設的なフィードバックを共有したり、Firefox 開発ツールに望むことを伝えていただければ、私たちの優先度づけを支援できます。
Firefox Developer Edition は無償でダウンロードできます。