Firefox 40 アドオン互換性情報
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 40 の翻訳です]
Firefox 40 が 8 月 11 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 40 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 40 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。
拡張機能への署名
- Firefox 40 は新たな 署名要件 が適用される初のバージョンとなります。AMO に掲載されているアドオンの署名はすべて完了しており、現在は AMO 非掲載アドオンの調査を進めているところです。このバージョンには署名要件を無効化する設定項目 (
xpinstall.signatures.required
) がありますが、41 で削除されます。
一般
- SDK から
widget
モジュールが削除されました。ui
モジュール への移行が推奨されます。 distribution/bundles
への対応が廃止されました。- FUEL の廃止予定を知らせる警告が初回のみコンソールに表示されるようになりました。FUEL ライブラリ は拡張機能の開発を簡単にするためずいぶん前に導入されましたが、SDK と各種 JavaScript モジュール によって取って代わられたため、廃止予定となりました。
String.prototype.contains
がString.prototype.includes
へ改名されました。contains
メソッドは引き続きエイリアスとして動作しますが、近いうちに削除されます。- 分割代入型
for-in
ループへの対応が廃止されました。 Dict.jsm
が削除されました。Map
で代用可能です。-moz-text-decoration-*
の一時エイリアスが削除されました。
XPCOM
- アプリケーションの一部を除いてバイナリ XPCOM コンポーネント対応が廃止されました。この変更は 41 へ延期される可能性もありますが、バイナリ XPCOM コンポーネントに依存した Firefox アドオンを開発している場合は早急に コードを更新してください。
nsISSLErrorListener
が削除されました。- 古い
keywords
API が廃止予定となりました。新しい API はPlacesUtils.keywords
です。 nsINSSCertCache
が削除されました。-
DOMClassInfo
からGetImplementationLanguage
が削除されました。これによりimplementationLanguage
プロパティも削除されています。 -
sessionstore-state-write
通知が削除されました。 - いくつかの使用されていない XPIDL 要素インタフェースが削除されました。次のインタフェースが削除されています:
nsIDOMHTMLBRElement
、nsIDOMHTMLDivElement
、nsIDOMHTMLHeadingElement
、nsIDOMHTMLTableCaptionElement
、nsIDOMHTMLTitleElement
テーマ
この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 40 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。
AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 は数週間以内に行われますので、AMO に Firefox 39 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。