Firefox 39 アドオン互換性情報
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 39 の翻訳です]
Firefox 39 が 6 月 30 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 39 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 39 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。
一般
- Lightweight Theme Manager のために組み込みテーマのリストを変更する機能が追加されました。バグの コメント #39 に書かれている通り、
lightweightThemes.usedThemes
、lightweightThemes.isThemeSelected
各設定を使用しているアドオンが影響を受けます。 String.prototype.{search,match,replace}
の非標準flag
引数について、コンソールに警告が追加されました。これは廃止予定の警告に過ぎませんが、最後のflag
引数はいずれ削除されます。-remote
オプションが廃止されました。これにより-remote
コマンドライン引数が削除されました。より頻繁に使われる-no-remote
とは別物です。__noSuchMethod__
について警告が表示されるようになりました。このプロパティはまだ使用できますが、廃止予定となっていますので、バグのコメントで提案されている通り代替手段を検討してください。
XPCOM
XMLHttpRequest
のsendAsBinary
メソッドが削除されました。nsIDocumentLoaderFactory
とnsIURIContentListener
に変更が行われ、MIME タイプを XPCOM 文字列として取るようになりました。nsIClassInfo::getHelperForLanguage
が JavaScript 専用になりました。これによりgetHelperForLanguage
メソッドが削除されています。
新機能
- コンテンツページがクロームと通信するためのシンプルな仕組みが追加されました。Mossop のブログ と MDN に分かりやすい説明があります。
この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 39 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。
AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 は近日中に行われますので、AMO に Firefox 38 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。