Firefox 35 アドオン互換性情報
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 35 の翻訳です]
Firefox 35 が 1 月 13 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 35 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 35 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。
一般
- ES6
let
の「temporal dead zone (一時死角)」が実装されました。多くのアドオンが影響を受け、スクリプトがまったく動かなくなることから、あなたのアドオンがこの影響を受ける場合、おそらく AMO から既に通知が届いていることでしょう。これは従来検知されていなかったlet
を使った特定の型の変数再宣言によるものです。これに関するより詳しい説明は ニュースグループ にあります。 - タグが最大長で切り詰められるようになりました。ブックマーク内のタグはこれまで長さの制限はありませんでしたが、長すぎる場合にパフォーマンスの問題を引き起こしていたため、100 文字という制限が追加されました。
- Web サイト向けには公開されていなかった DOS エンコーディングが削除されました。コンテンツには露呈されていなかった多くの古い文字エンコーディングが削除されました。
jschar
型定義がchar16_t
に置き換えられました。Navigator::MozisLocallyAvailable
API が削除されました。
新機能
- 多くのタブが開かれている場合にタブブラウザの
_getTabForBrowser
が非常に遅い問題の解決策が提供されました。タブが多数開かれていても効率的に動作するgetTabForBrowser
という公開メソッドが新たにgBrowser
へ追加され、このメソッドの非公開版 (アンダースコア付きの_getTabForBrowser
) は廃止予定となりました。
この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 35 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。
AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 はまもなく行われますので、AMO に Firefox 34 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。