Firefox 31 アドオン互換性情報
[これは Mozilla Add-ons Blog の記事 Add-on Compatibility for Firefox 31 の翻訳です]
Firefox 31 が 7 月 22 日 [日本時間同日深夜] リリース となります。Firefox 31 の変更点でアドオンの互換性に影響を及ぼす可能性のあるものを以下にまとめました。Firefox 31 for Developers により詳しい情報が載っていますので、こちらも併せてご覧ください。
一般
- 設定
browser.tabs.closeButtons
が削除されました. この設定項目は、閉じるボタンをタブごとに表示するか、アクティブなタブのみか、あるいはタブバーの末尾に表示するかを指定するために使われていました。 getShortcutOrURIAndPostData
が同期コールバックに対応しました。Promise
を返す代わりに 2 つ目のコールバック引数を受け付けるようになりました。XMLHttpRequest
のsendAsBinary
使用時に警告が表示されるようになりました。現在のところ警告のみですが、このメソッドは廃止予定とされています。バイナリデータを送信する方法はいくつもあり、例えばContent-Type
ヘッダを設定したり、Blob
を使用したりといった代替策が考えられます。- 進むボタンをロケーションバーと直接隣り合う要素にすることで、進むボタンの条件付き CSS が簡素化されました。これはテーマ作者の興味を引くことでしょう。
コンテンツ
DataContainerEvent
が Web コンテンツから使用できなくなりました。MessageEvent
あるいはCustomEvent
で代用可能です。BrowserFeedWriter
が Web コンテンツから使用できなくなりました。
XPCOM
- 一致する値とは異なる、最終的で完全な値を提供する専用の API が追加されました。
拡張機能で自動補完プロバイダを実装している場合、getFinalCompleteValueAt
という新しいメソッドを追加する必要があります。この MDN の記事 にいくつかコードサンプルがあります。 sessionstore-state-write
から状態文字列が削除されました。
新機能
- CSS 変数が実装されました (初期設定で有効化されました)。詳しくは MDN にある CSS 変数の記事 を参照してください。
- 例外やエラーを記録するための
Log.Logger
API が追加されました。
この一覧に載っていない変更点や間違いを見つけたらコメント欄でお知らせください。もしあなたのアドオンが Firefox 31 で動かなくなった場合は、筆者の方でも調査したいと思います。
AMO に登録されているアドオンの 自動互換性テストと対応バージョンの更新 はまもなく行われますので、AMO に Firefox 30 対応のアドオンを登録している方は後日メールをチェックしてみてください。