原文: Do Not Track Gains More Support around the Web | Mozilla Privacy Blog

昨年、 Mozilla はユーザーがサードパーティによるトラッキングをよりコントロールできるように Do Not Track を導入しました。 Do not Track は導入以降、 産業界からの多くの支援とユーザーからの支持を獲得してきました。今日(訳注、原文投稿日の 2011/11/02 )、私たちは Do Not Track に関するイベントを Internet Week New York で開催しており、多くのユーザーが DNT を有効にしている統計結果とより多くの産業界からのサポートのあったことを表明できたことを喜んでいます。

私たちは Twitter が Do Not Track をサポートすること、世界中で Do Not Track を有効にする人が増え続けていることに興奮を感じています。 これらは Do Not Track と Web の前進ための大きな一歩です。

現在、Do Not Track を有効にしているユーザーはデスクトップ版の Firefox で 8.6% 、モバイル版 Firefox で19%にも達します。なかでもオランダ、フランス、アメリカは最も Do Not Track を有効にしている人々の多い国です。

私たちは 140 カ国、 10,000 人以上の Firefox ユーザーへ調査を実施し、いくつかの興味深い結果を見つけました。調査は Do Not Track が有効になっている場合、彼らのプライバシーはより尊重されると信じていることを明らかにしました。これはそのような設定をしなくてもプライバシーは尊重されると信じている人々が 12% という数字と非常に対照的であります。また、調査では Do Not Track をサポートするブラウザ、パブリッシャーや広告主に対してユーザーは信頼を増加させることも明らかになりました。我々はすぐにでもこの調査の詳細 と調査結果を共有する予定です。*

私たちは Do Not Track についての啓発や周知を進めてきており、デジタルメディアコミュニティが DNT に取り組み始めることを奨励してきました。そして、今年の Internet Week Newyork で Do Not Track に関する産業界の議論をもたらしたのです。スピーカーには Ed Felten (the Chief Technologist at the Federal Trade Commission)、 Brad Burnham (Partner, Union Square Ventures)、  Aleecia McDonald (Co-Chair, W3C Tracking Protection Group)、 Matt Tengler (Senior Director, Product Management, Jumptap)、 David Norris (CEO, Bluecava)、 Colin O’Malley(CSO, Evidon) らが招かれました。

私たちは Web がポジティブな方向に進んでいくこと、 Do Not Track が多くの支持を受け勢いを強く保ち続けていることをうれしく思います。

*Mozilla は統計の結果を算出するためにユーザーの個人情報を収集、保存することは決してありません