Do Not Track をメールでも
原文:Do Not Track is for Email Too | Mozilla Privacy Blog
Do Not Track は Web ブラウザと Web ページのためだけのものではありません。トラッキングは様々な方法で行われ、そのなかにはもちろんメールによるトラッキングも存在します。そこで私たちは Do Not Track 機能をメールクライアントである Thunderbird にも搭載しました。
メールトラッキング しばしば、あなたが受信するメールの本文中には外部の画像 (Webサイトから読み込まれる画像) が使われています。外部の画像がある場合、 メッセージの内容全体を表示するにはWebからその画像を読み込む必要があります。これらの画像にはピクセルタグと透過 gif が含まれているため、メールクライアントは Web ブラウザと同じ方法で画像を取得しなければなりません。すると、メールの内容が表示されるときに、(外部の画像がある)サーバはメッセージを開かれたことを把握できます。メールにおけるトラッキングはこのようになされます。画像用の URL に固有の ID を付けることでサーバはどのメールが多く開かれたのか知ることが可能です。そしてもちろん、どのアドレスに送られたメールであるかも 知ることができます。メールを用いたマーケティングを行っている組織は、しばしばあなたが読んだメールの内容、あなたがクリックしたメール中のリンクに基づいてトラッキングを行い、それらをもとにしてよりカスタマイズされたメールを提供していくのです。
Thunderbird におけるサポート 少々前のことですが、私は Thunderbird 15 が Do Not Track をサポートできるようにパッチを当てました。数週間のうちにこの変更を含んだリリースが行われるでしょう。もしあなたがサンダーバードのデイリービルドを使用中なら、 セキュリティオプションからこの機能を使用できます。 Thunderbird の DNT を有効にすることで、市場調査会社から送られてくるメールをあなたが開いた時に、あなたが行動追跡を望まないことが伝えられます。(訳注、リリース済みの Thunderbird 15 beta でこの機能をお使いいただけます)
次のステップ: Do Not Track を Thunderbird がサポートしたことはまだまだ最初の一歩です。 次に、私たちは DNT による意思表明が尊重されるようにメールマーケティングソフトウェアの提供者と共同作業をしていくでしょう。私たちはメール業界のリーダーともいえる人々に対し、 DNT を導入するように働きかけています。私たちはみなさまが Web において何を体験していくのか、更新し続けています。