Windows版Firefoxのマウスホイール処理のログの取り方

Gecko 13 (Firefox 13)以降、Windows版ではマウスホイール処理がnsWindowから分離されました。この際に、歴史的な問題から一部のドライバとの相性問題が発生しやすいこれらの処理のログを取ることができるようになりました。

ログを取るには、Firefoxを起動する前に、環境変数にNSPR_LOG_MODULESと、NSPR_LOG_FILEの二つを追加する必要があります。

前者は、MouseScrollHandlerWidgets:1か、MouseScrollHandlerWidgets:5を指定します。:1でもほぼ全てのログが記録されますが、ホイールイベントを処理する際のキーボードの状態は記録しません。:5ではキーボードの状態も記録するようになりますが、この際はログの量がかなり膨大になります。

後者は、ログファイルへのパスとなります。例えばc:\fx_mouse_wheel_handling.logと指定すると、Cドライブの直下にログを記録します。

ちなみに、キーボードの状態まで記録する機能を持っているのは、一部のマウスの特殊なボタンや操作で、ズームやブラウザの戻る、進むが実装されている際に、ユーザがキーボードを押したかのように内部でエミュレーションしているドライバも存在しているためです。

これらのログは膨大ですので、開発者から指示された最低限の操作だけを行ってFirefoxを終了し、そのログファイルをbugzillaへ提出するようにしてください。また、くれぐれもテスト後は環境変数を削除するのを忘れないでください。