Nightly Mac版にリスキーな修正が入りましたのでテストにご協力をお願いします

2011/10/06夜のMac版Nightlyビルドでは、キーイベントの処理に非常にリスキーな修正が入りました。

この修正の目的は、ATOKの確定アンドゥのサポートですが、問題の修正箇所がCaminoの前身であるChimeraの頃に書かれたコードで、どのような目的をもって書かれたコードだったのか、よく分かっていません。詳細は私の日記に書いてありますので、あわせて参照してください

こちらでは、テストに関する要点だけを書いておきます。

今までのGeckoは、文字を入力するキーか、文字を入力しないキー(矢印キーや、Enterキー、Tabキー、Deleteキー等)もしくはControlキーを押している時のキーイベントで、keypressイベントの送信タイミングが違っていました。今回の修正は後者のイベント送信部分を削除し、文字を入力するキーと同じタイミングでイベントを送信するように変更しました。

この修正が意味しているのは、IMEやOSがキーイベントを処理した後にkeypressイベントが発行されるようになったということです。このため、特定のキーの処理が今まで、Webアプリケーションや、Geckoのエディタで先に処理されていたものの、NightlyではIMEかシステムが先にキーイベントを処理してしまって、今まで動いてたWebアプリケーションの機能が動かなくなった、といったことがあるかもしれません。また、動作に変化がなくても、キー入力時にビープ音が鳴るようになった、というような症状になっている可能性もあります。

キー入力を行ったときの動作に何らかの変化がある場合、細かいことでも良いので、その内容をbugzillaか、もしくはここのコメント欄にでも報告してもらえると非常に助かりますので、よろしくお願いします。