Localization Tools FAQ

今時何故 Apache Ant なんか使ってるの?

L10N 関連の自動化スクリプトを書き始めた時、マルチプラットフォームで比較的簡単に目的を果たす環境として Ant が便利だったからです。その後色々機能追加したり、世間の情勢の変化により、今となっては Ant であることに必然性はなくなっているのですが、Python などへの移植作業を行う時間が取れずにいます。

Apache Ant が動作しない

Linux の一部環境ではデフォルトの JDK のバージョンが古いため、Ant をインストールしても動作しないことがあります。ant help や ant -p などの基本的なコマンドでエラーが発生する場合は Ant が正しく動作していません。JDK と Ant のバージョンが最新 (少なくとも JDK 1.5 以降、Ant 1.8 以降) であるか確認し、古ければアップデートしてください。

Localization Tools のメッセージが文字化けしている

Mac OS X 10.4 などのデフォルト設定では lot (Java, Ant) の日本語出力が文字化けすることがあります。それは Ant (Java) の出力メッセージが Shift_JIS となっており、ターミナル側の設定と異なるからです。

ターミナルの文字セットエンコーディング設定を “Unicode(UTF-8)” と指定した上で、~/.bash_profile, ~/.bashrc などに UTF-8 で出力するように指定してください:

export ANT_OPTS=-Dfile.encoding=UTF8

Unable to locate tools.jar. Expected to find it in … といった警告メッセージが表示される

JDK をインストールしたが JAVA_HOME 環境変数が設定されていない場合や、JDK でなく JRE だけをインストールして Ant を実行すると表示される警告です。今のところ、通常のローカライズ作業範囲内のターゲットでは tools.jar (JDK) に依存するタスクを使用しておらず、動作に支障はないと思われます。

但し、JRE 上での実行は推奨しておりませんし、将来的には JDK に依存するタスクを常用するようになる可能性もあります。

… src/l10n/trunk/ja not found. といったエラーメッセージを表示して BUILD FAILED になる

lot には言語リソースファイルを同梱していません。以下のコマンドで言語リソースを取得してからご利用ください。

ant pull-src

Aurora ブランチ以外に Beta ブランチも対象に作業される場合は次のコマンドで言語リソースを取得してください。

ant forbeta pull-src

いずれも hg コマンドをキックするだけですので自分で l10n/src/trunk や l10n/src/beta などに hg clone (と hg up)しても結構です。

clone-mozilla ターゲットが終了しない

clone-mozilla は hg.mozilla.org から 1GB 近いリポジトリの clone を取得するコマンドです。普通に数十分かかるので暫く放置しておいてください。