Jetpack SDK 0.4 がリリースされました

10日ほど前のことですが、 Mozilla Labs のブログ で告知されている通り、 Jetpack SDK の新バージョンである 0.4 がリリースされました。

SDK 0.4 では新たに以下の4つのAPIが追加されています。

  • Widget
    Firefox / Thunderbird のウィンドウへ拡張機能専用のボタン型UIを追加するためのAPI。一貫性のあるUI(拡張機能専用のバーに配置されたボタン型UI)によって機能を提供することが可能となります。
  • Page Worker
    不可視の iframe 要素にページを読み込んでDOM操作をするためのAPI。従来の XMLHttpRequest では困難な、 HTMLのDOM操作を必要とするコンテンツとのマッシュアップなどが実現可能となるようです。
  • Simple Storage
    数値、文字列、JSONデータなどを永続的に保持するためのAPI。いわば DOMストレージの拡張機能版です。
  • Private Browsing
    Firefox のプライベートブラウジング機能を開始・停止したり、開始前後・停止前後にコールバック処理を実行したりするためのAPI。

さらに、以下3つの新機能およびSDKの仕様変更があります。

  • Firefox 再起動不要
    Minefield 3.7a5pre であれば、 Jetpack SDK 0.4 で開発した拡張機能を、 Firefox を再起動せずにインストール・アンインストール可能となりました。
  • package.json の id の仕様変更
    package.json の id プロパティの仕様が変更され、 Jetpack SDK により自動的に暗号化ハッシュとして生成されるようになりました。
  • local.json による cfx コマンドのオプション指定
    cfx コマンド実行時に頻繁に使うオプションをあらかじめ local.json に記述しておき、 cfx コマンド実行時に簡単に呼び出し可能となりました。

各APIを使ったサンプルや新機能に関する説明も順次アップしてきます。

SCRAPBLOG : Jetpack SDK 0.4 で cfx コマンドのユーザ定義オプションを設定する
SCRAPBLOG : Jetpack SDK 0.4 でのパッケージマニフェストの id プロパティの仕様変更
SCRAPBLOG : Jetpack SDK 0.4 の Widget と Private Browsing API 使用例
SCRAPBLOG : Jetpack SDK 0.4 の Simple Storage API
SCRAPBLOG : Jetpack SDK 0.4 の Page Worker API